学校心臓検診で心雑音・不整脈に関するお手紙をもらったら?
「うつぼ本町キッズクリニック」での心臓外来のステップを紹介!
- 学校から1次あるいは2次検診で異常があったことのお手紙をもらう。
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クリニックの診察予約をする(電話でのみ予約)
- 予約終了後に必ずWeb問診の記載にご協力ください。
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Web予約をされた患者様につきましては、当院でWeb問診の内容を確認しましたら、クリニックから確認のお電話をさしあげることもあります。。
*予約状況により、予約日時の調整をさせていただくこともあります。 -
予約した日時にクリニックに来院。
持参するもの:
お手紙(通知書、学校管理区分表など)、母子手帳、保険証、子ども医療証、お薬手帳など。
*「初めての方へ」をご一読ください。 - 来院されたら、診察後に必要な検査を行います。
*安静時心電図:約5分、運動負荷心電図:約10分、心エコー検査:約15分
(受付~会計まで1時間程度)
*あらかじめ心臓外来を予約していただいてない方は、検査が後日となることもありますので、ご了承ください。安静時心電図
運動負荷心電図
心エコー検査
- 当日に検査が終了した場合、「診断書」あるいは「学校生活管理表」を同日お渡しします。
*診断書1,000円+税、学校管理区分表2,000円+税が別途かかります。
*心エコー検査・心電図検査が後日になった場合、あるいはホルター心電図(24時間心電図)を行う場合は結果が後日となるため、再来院していただきます。
**「ホルター心電図とはどのような検査ですか?」もご参照ください。 - 必要に応じて定期的に当クリニックに通院していただきます。
*早急に治療が必要な病気が見つかれば、適切な医療機関にご紹介いたします。 - 「診断書」あるいは、「学校管理区分票」を学校に提出する。
ドクターからのメッセージ
心臓に異常があると言われたら、とても心配になりますよね。学校心臓検診でお手紙をもらったお子様の多くは、「経過観察」と診断され、運動や生活制限を伴うことはほとんどありません。ただ乳幼児期と違って小学校に入学すると本格的な体育の授業が始まり、今まで以上に心臓に負担のかかる運動を行うことになります。従って学校心臓検診とは、運動を安全に行える心臓であるのかを事前に知ることのできる大切な機会なのです。
かけがえのないお子様のためにも、保護者の皆様は放置せずに、「異常がない!」ということを早めに確かめることが大切だと思います。また子供の心臓病は特殊であり、循環器内科の先生でもなかなか診る機会はありません。ですから小児循環器専門医に診てもらうことをお勧めいたします。
通常、病院を受診した場合、半日から一日がかりで検査するか、あるいは何度も病院に通院する必要があります。つまり、それだけお子様は学校を休まなければなりません。当クリニックでは、できるだけ、お子様が学校を休まずに検査が受けられるように配慮させていただきます。学校生活がより安全なものになるようにお手伝いさせいただけると幸いです。
Q&A
学校心臓検診のシステムはどうなっていますか?
1次、2次、3次検診があります。
1次検診を受けるのは、小・中・高校1年生の全生徒です。たいてい入学後の4~6月に行われ、問診・診察・心電図が必須です。1次検診で異常を指摘された生後が2次検診にまわされます。1次検診で異常を指摘された場合、保護者にその結果のお手紙が学校から渡されることになります。
2次検診では、診察と運動負荷心電図(体育館で走る、階段昇降などの負荷をかけます)が行われます。2次検診で異常を指摘された生徒が3次検診にまわされます。
特殊な例として、1次検診で明らかに心臓の病気が疑われた場合は、2次検診は受けずに、3次検診にまわされることがあります。また保護者の判断で、2次検診は受けずに3次検診(クリニックあるいは病院)を直接受診することもできます。
このときに大事なのは、ただ単に小児科のある病院に行けば良いということではなく、やはり小児循環器専門医に診てもらえるのかどうかを見極めることが大事です。(http://jspccs.jp/specialist/list/2015_expert/)
このように学校心臓検診は、早期に心臓の異常を見つける貴重な機会でもあります。
学校心臓検診ではどんな異常を指摘されるのですか??
1次検診で異常を指摘されるのは、大きくわけて2つに分類されます。①心雑音 ②不整脈(心電図異常)です。
① 心雑音の場合、心臓の構造異常の有無を心エコーで確かめることが必要になります。新生児・乳児期に心疾患の診断を受けていなければ、ほとんど場合は異常がありません。しかしながら、心房中隔欠損症という先天性の心臓病が学校心臓検診で見つかったという報告は多くありますので、一度は心エコー検査で「異常がない!」のを確認することをお勧めします。
次に②不整脈ですが、これにはいろいろな種類の不整脈があります。学校心臓検診の心電図で何が異常であったのかを見せてもらえるとハッキリするのですが、検診時の心電図が保護者へのお手紙に添付されることはめったにありません。ですので、心電図を再検査する必要があります。また不整脈の原因として、心筋症(心臓の動きが悪くなる病気)、肺高血圧や心臓の構造異常のこともありますので、心エコー検査も一度は受けておくことをお勧めします。
ホルター心電図とはどのような検査ですか。
心拍を24時間計測できる心電図検査です。この機械によって、24時間の心拍数の変動と脈の乱れ具合(不整脈)の有無を調べることができます。
<ホルター心電図の具体的な方法>
電極がついたシールを上半身に直接貼り、コードと記録装置を装着して、24時間生活します。装着時に痛みを伴うことはありません。24時間後にクリニックに来ていただき、シールをはがして終了です。従って、朝あるいは、放課後に受診して機械を取り付け、翌日の同時刻に再来して機械を外せば、学校を休む必要はありません。「ドキドキする」という自覚があっても、診療時間内では確認できないことも多いので、その場合、ホルター心電図が役に立ちます。
解析が必要となりますので、1~2週間後に検査結果のために再来していただきます。
学校心臓検診で心雑音があると言われたのですが、すぐに精密検査を受けた方がいいのでしょうか ?
先天性心疾患では、明らかな心雑音の場合は新生児期あるいは乳児期に見つかっており、すでに専門病院で治療介入をされていることが多いです。学校心臓検診で心雑音が見つかった場合は、無害性心雑音(心臓に異常がない)のことが多く、症状がなければ急ぐ昼用はありません。しかし一部には後天性新心疾患(心筋症や弁膜症など)のこともありますので、心雑音を指摘されたら、一度は心エコー検査を受けましょう。
これまで元気に過ごしていたのに学校の心電図検診で不整脈があると言われました。心臓病ではととても心配なのですが、どのような検査が必要なのでしょうか?
安静時あるいは運動負荷心電図が必要となります。また心臓の形態そのものに異常があれば治療方針に関わるので、心エコー検査も必要となります。クリニックで行う心電図検査は一時的で短時間ですから、不整脈の種類や回数が多い場合には、ホルター心電図(24時間心電図)を用いて、より長い時間記録し、危険な(運動制限等が必要となる)不整脈が出現していないか検査することもあります。
心雑音があっても特に問題ないケースもあるのでしょうか?
心臓に明らかな異常がない心雑音を無害性あるいは機能性心雑音といいます。生来健康で体重増加も良好なお子さんの場合、この無害性心雑音がほとんどです。無害性心雑音の原因ははっきりしないことが多いです。発熱時・緊張時・運動後に心拍数が多くなると、心臓から送り出される血液量が多くなったり、あるいは血液の流れる速度が速くなり心雑音の原因になると考えられています。